10年前、お店を始めた頃に、
ほおずきトマトを初めて食べて、
珍しくて、すごーく美味しい。
そう思った記憶があります。
ほおずきは和の柄として使われているので、なんとなく日本のモノかなぁと思っていたら、日本では観賞用として栽培され、ヨーロッパでは元々、食用として栽培されているそう。
日本では、20年程前に秋田県の農家さんが栽培を始め、「恋どろぼう」というブランド名で売り出したのが始まりだそうです。確かに、私も、すっかり心を奪われました!
そうだ、ベランダで育ててみようと調べ、5月になったら苗を買おうと思っていたのに、
すっかり忘れてしまっていました…また来年。
以前、ミニトマトを育てた時は、こんなにもドンドン背が高くなるものなんだと知り、
サヤインゲンとゴーヤは、伸びてきたのでネットを張ったら、すぐに反応して蔓を巻きつけドンドン伸びたのに、あまり実らずじまいだったり。
生はもちろん、バターで炒めても、美味しくないクレソンが収穫できたことも…
やっと、分かったのは、しっかりと調べて育てなければならなくて、美味しい野菜を作るのはとてもムズカシイこと。そして時には剪定が必要な事。大きくなるのが嬉しくて、
よくそのまま伸び放題にしていました。そのことが成長を妨げることに繋がるのですね…
コルク では、オープン以来、サラダをコースに入れていました。せっかくなので普段はあまり見かけないような野菜を食べてもらいたいと長く続けていましたが、ある時、シェフが
「サラダはもういいかなぁ‥やめようかな。その方が料理の幅が広がるかも。」
とやめたことで、オードブルがもっと自由に作れるようになったと思います。
以前より選べるところを減らしたことで、ひとつの料理にじっくりと向き合えるようにもなったと思います。その分、料理を月替りにしたりと、楽しんでもらうことも忘れていません。
今まであったものを無くすのは、小さなことでも結構、考えます。
そして、物価の上昇もあり、より良い食材を…という思いもあり、迷いながらも、少しづつ値上げをしたり、悩みつつ変化をしてきた10年です。
と、ちょっと重くなってしまったかしら…そういいつつ、楽しんで仕事をしてまーす!
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
さて、ベランダ菜園はあくまでも私の趣味で、お店で使っている野菜は、私が適当に作ったものではなく、農家さんがしっかりと作ってくださったものです。
なので、安心して、ご予約してくださいネ。
写真は、ほおずきトマトのナージュ。浮かぶという意味のあるスープです。中に、落花生と
モンサンミッシェルムール貝が入っていて、夏の疲れを癒してくれる優しい一皿です。
暑さも、あと少しのようですね。去りゆく夏を惜しみつつ、秋の訪れを感じさせるようにとコースを組み立て、皆様のご来店をお待ちしております。
30年ぶりぐらいかも…
新潟県は妙高市。
上まで行けるゴンドラが動いていないのは残念だけど、この状況下、仕方ない…
さすがに、ちょっとマスクを外してもいいでしょう。
最近は布マスクをしている方が増えましたね。
「そのマスクかわいい〜。」「そっちも、涼しげでおしゃれー。」
なんて、お互いのマスクを褒め合う方々もいらっしゃって、なんだか嬉しくなります。
無い物は作り出し、そして楽しむ。その心意気、すごいなぁと心から感心します。
私も頑張ります!